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真の経営者が求められる時代 日本の事業環境が様変わりし、経営者の良し悪しで企業の浮沈が決まる時代がやってきた。 高度成長期には、経済環境は高度成長、インフレが前提だったので、いったん市場に食い込めば、経営者の役割はあまり大きくなかった。いってみれば、戦略不在でもなんとかなったのである。 たとえば、どのように事業群を組んで企業全体として持続的な成長と利益を確保するかという事業ポートフォリオや、どの市場でどのように競争優位を構築するかというポジショニングということでさえ、深く考えなくてもよかったのである。 経済全体は成長しているのだから、自然と自社も大きくなることができた。 しかし、いまや経済環境は激変している。 ・高度成長 → 成熟経済 ・インフレ経済 → デフレ経済 ・国内での競争 → メガ・コンペティション(大競争時代) もはや一流企業といえども安泰ではないのである。 不確実、不透明な環境の中で、独自の戦略を考え、果敢に意思決定し、それを実行していかなければ、メガ・コンペティションの中で生存競争に敗れていくといえよう。 |