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瀬島龍三の心得

戦時中は陸軍の大本営参謀となり、戦後はシベリア抑留を経て、伊藤忠商事に入社し会長にまでなった瀬島龍三氏。

伊藤忠では業務部において瀬島機関と呼ばれる組織を率いて、伊藤忠商事を総合商社にまで発展させた。

当時の業務部の役割は、伊藤忠の国際化、非繊維部門の拡大発展を目標とし;

@中長期、短期の全社的経営計画、組織、制度の企画、立案、管理

Aグループ戦略並びに成長戦略につながる全社的プロジェクトの推進

を行った。

とりわけ、瀬島龍三氏の「心得」は有名である。

@着眼大局、着手小局
  目標は高く、広く、長期的に
  実行は着実、綿密に

A戦略は戦術をカバーするが、戦術は戦略をカバーできない。

B心得メモ
 ・使える上司の意図をよくつかみ、誠心誠意仕えるべし。
 ・勉強せよ。経済情勢、営業、商品知識。
 ・謙虚たれ。
 ・営業部門とは御用聞きのつもりで接するように。

用意周到、準備万端、先手必勝が大切である、と。

また、報告書の書き方にも厳しく指導を行ったようである。

@報告書は必ず紙1枚にまとめる。

A結論を先に示す。

B要点は3点にまとめる。

現在においても十分通用する心得といえよう。









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